帝国日本のプロパガンダ・「戦争熱」を煽った宣伝と報道(貴志俊彦著、中公新書)

本書をめくると、小林清親や水野年方の描いた「戦争画」のカラー頁が現れる。明治維新以降、日本は戦争に熱狂した。本書の副題にある「戦争熱」は、日清・日露戦争に勝利した日本が1945年に連合国軍に敗北するまで庶民の心に棲み続けた。著名な画家たちもこの「戦争熱」に協力した時期があったのだ。資源の乏しい日本は第1次世界大戦を見て、衝撃を受けた。戦…
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男子の本懐(城山三郎著、新潮文庫)

この作品で作者が取り上げているのは、首相・浜口雄幸と大蔵大臣・井上準之助だ。第1次世界大戦前、世界各国は金本位制の下、貿易と経済の安定を目指していた。だが、日本は1917年に金輸出を禁止して以来、金解禁には出遅れていた。日本が金本位制に復帰するためには緊縮財政の下、物価を下げて金準備を増やさなければならない。緊縮財政には軍備増強を叫ぶ軍…
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チタン(22年公開DVD)

フランスのジュリア・デュクルノー監督のオリジナル脚本による強烈で鮮烈な作品だ。描写が過激で、目を背けたくなる場面も多い。医師の娘、アレクシアは、少女の頃父の運転する車の事故で頭部に大きな怪我を負う。治療のため、アレクシアの脳にはチタンが埋め込まれ、耳の上には大きな手術痕が残る。大人になったアレクシア(アガト・ルセル)は、ダンサーにな…
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