軍艦少年(21年公開DVD)

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柳内大樹の原作、脚本・眞武康徳、監督・Yuki Saito。長崎県の軍艦島はかつて炭坑として栄え、最盛時には5000人の住民で賑わっていたが、1974年に閉山して廃墟になっていった。軍艦島が見えるラーメン店の店主・玄海(加藤雅也)の妻(大塚寧々)は末期癌で入院している。息子の海星(佐藤寛太)は高校生だが喧嘩ばかり。玄海も妻も軍艦島で生まれ育った。二人の心には故郷の軍艦島が生き続けている。だが、妻が死んでからは、玄海は店も閉じて酒浸りになった。海星は父親を心配しながらも、同級生の小池の兄たちと敵対していく。生きる意欲を失った玄海は不動産屋に店を売ろうとする。そんな玄海と海星を心配しているのが、教師の泉(清水美沙)と美術部員の結(山口まゆ)。結は、海星の描いた母親の絵を見て感動したことがあるのだ。だが、母を失い、酒浸りとなった父と暮らす海星は学校も休み、喧嘩に明け暮れていく…。結の海星への純愛や、敵対する男たちとの闘いに見所はあるが、センチメンタルな描写も多い。玄海の仲間で刑事になった野母崎(赤井英和)が都合のよい場面に出てくるのが安易に思える。

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