暗数殺人(20年公開DVD)

annsuusatujinn.jpg
行方不明になっているが、実際は殺されている「暗数殺人」。未解決の失踪届けが年間200件はあると作品の中で刑事が呟く。麻薬捜査課の地味な中年刑事、キム・ヒョンミン(キム・ユンソク)は、協力者の仲介でカン・テオ(チュ・ジフン)に会う。テオは、金を要求し、殺人事件を打ち明ける。半信半疑で聞いていた時、突然テオは刑事課に逮捕される。恋人を殺害した容疑だった。だが、刑務所からテオはキム刑事に電話してくる。7人殺したというのだ。なぜテオは麻薬課のキム刑事に連絡してきたのか。テオには周到な計算があったのだ。テオは、キム刑事に殺害に使われた証拠を埋めた場所を教える。だが、刑事課はその証拠品を捏造していた。裁判で警察の捏造が発覚し、テオは20年の求刑を5年減刑される。テオはキム刑事に金品を要求しながら、次第に7つの殺人事件の自白を始める。キム刑事は刑事課に移動して事件に没頭する。だが、殺したという社長は生きているし、墓所に埋めたという女の骨は別人のものだった。刑事課の中でキム刑事は批判を浴びていく。だが、批判に負けず、淡々と仕事を進めるキム刑事の熱意に打たれる若いチョ刑事(チン・ソンギュ)が協力する。2人は、テオの供述を見直し、30代の男の殺害事件に絞っていく。所轄署に残された記録を丹念に当たり、殺害当時、テオが着ていたジャンパーを手に入れる。刑務所でのテオの証言の記録映像と証拠品、証言を集めた二人は、検事に訴える。ようやく裁判が開かれるが、テオはキム刑事が金品と引き換えに偽りの証言を求めたと反論する。裁判はテオを無罪とした。キム刑事は責任を取らされて交番勤務になるが、発掘された遺骨の写真から体内避妊器具を見つける。それは被害者の女性の物に違いなかった。避妊器具手術をした患者のリストから、失踪届の出ている35歳の女性を見つける。彼女はテオがつきあっていた女性だった。テオは自分の殺した相手を別の人物と入れ替えて証言していたのだ。殺したという50代の社長は、暴力でテオと姉を苦しめた自分の父親のことだった。高校でも指折りの秀才だったテオは、アル中の父親を殺して隠し、タクシーの運転手をしながら殺人を繰り返していった。頭がよく、法律に長けていたテオは、警察を欺くことで自己満足していたのだ。そして、新たな裁判が始まる…。クアク・キョンテク脚本、キム・テギュン監督作品。実話を基に作られているという。妻を交通事故で失い、仕事に打ち込む地味だが諦めない刑事を演じたキム・ユンソクの姿が印象的だ。

この記事へのコメント